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お茶とクレームと説教

今月初め頃の日曜日、昼夜逆転生活の私はいつものように明け方、テレビを見るともなく見ていた。すると、突然こんな番組が始まった。
「おはようございます。あなたと私の○○テレビのお時間です」

どうやら、テレビ局が視聴者の意見に耳を傾け真摯に答えていくという趣旨の番組のようだ。
この番組、基本的には、視聴者のある種のストレス解消の場となっており、寄せられる意見の中には、嫌がらせのようなものも、多くあるのだろう。
冒頭のあいさつが済むと、この日最初の質問が読まれた。

「S市の主婦、K本様からのお便りです。テレビ局のみなさんへ。先日放送された『京都の歴史学ぼう旅』という2時間の旅番組の中で、お茶を学ぶため、京都に古くからあるお茶屋さんに出演者の方々が訪れておられましたが、その場面のナレーションが全て『さどう』ではなく、『ちゃどう』だったのです。視聴者に正しい情報を伝えなければならない立場にある公共放送が、このような間違った情報を伝えて良いのでしょうか」

おっ、なかなかの質問が来たな。と私は思った。こりゃあ、謝るしかないだろう。これだからテレビはダメだと言われるんだよ、とテレビ擁護派の私もテレビ側に対して反省を求める気持ちにならざるをえなかった。だが、である。

「K本様、貴重なご意見ありがとうございました。では、ご質問にお答えします。それではこちらの資料をご覧ください」

表千家       さどう

裏千家       ちゃどう

武者小路千家  ※不明(筆者がメモせず)

「茶道には、さまざまな流派があり、流派によって『茶道』という文字の読み方に違いがあります。表のように、裏千家では『ちゃどう』と読みます。今回、我々が訪れた取材先は裏千家に関連するお店でしたので、ナレーションは『ちゃどう』とさせていただきました。K本様、貴重なご意見、ありがとうございました」

マジっすか! すげえ! 勉強になった上にストレス解消目的の視聴者を返り討ちにしちゃったよ。

これ絶対テレビ局側は「ざまあみろ」と思ってるんだろうな。

朝からいいもん見さしてもらいました。

タグ:お茶
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